本書是國立故宮博物院最新出版的日文版簡介,距離上次簡介出版已經超過十年,除進行內容修訂與更新外,希望能展開更全面的視野。本書可以讓從未造訪過故宮的外籍遊客,在很短的時間內快速認識故宮概況,不必擔心會錯過任何主要的藏品。另一方面, 若是已來過故宮無數次的熟客,也可以細細玩味。書中所精選的典藏,是否與您的看法不同?或從我們提供的文物局部放大圖,發現一些初次的驚喜,或是品味想再次觀賞的細節,從中找出不同的趣味。
本書的編排如下。首先,敘述故宮藏品的歷史淵源,包括文物搬遷的經過,以及館舍興建與院區的擴展,展現故宮由早期宮廷格 局走向國際級現代博物館的歷程。其次,藉由精選藏品與展覽,一窺故宮典藏之堂奧,從近七十萬 件中精選出的 86 件故宮文物,包含了最受歡迎的熱門藏品、難得出現的限展國寶以及令人激賞的新入典藏作品。除了對作品 內容予以解說,也略述這些作品的創作者及其在歷史上的關鍵。所選藏品分別來自不同部門:陶瓷、青銅器、玉器、珍玩、 繪畫、書法、善本古籍、檔案、輿圖、宗教藝術、織品等。
書中也介紹不同部門藏品的常設展覽與主題展覽,讓您可以按圖索 驥,規劃參觀路線,從展覽中所描述的主題變化,更能看出故宮建立與塑造本院典藏的努力與見解,也反映出近年來的全球化觀 點與多樣性。文物展示之外,故宮近年來文物的保存修復、教育推廣、文創 行銷、結合數位科技等方面,也不斷地推陳出新,本書的第三部 份呈現了故宮在這些方面的努力。藉由不同面向的拓展,讓更多 不同族群的人們都可以欣賞故宮文物之美,但本書僅能提供初步的介紹,更多詳盡的內容可以到我們的網站上瀏覽下載與更新。
同樣的,如果您想欣賞書中所介紹的文物,但恰巧不在展示中, 歡迎您到我們建置的文物典藏資料庫與主題網站獲得更多了解。國立故宮博物院自 1965 年在臺北外雙溪正式開館以來,即躋身 世界著名的博物館之林,不僅是國內民眾必遊之地,也是國外旅 客到台灣旅遊的熱門景點,每年有數百萬國內外旅客到訪,因此 本書最後也介紹故宮北部與南部兩個院區的周邊景觀與交通資訊,從外雙溪北部院區的古典庭園,到嘉義南部院區的宏偉建築, 都是您在欣賞文物之餘,值得一遊的景點。無論是否首次到訪,這本設計精巧、容易攜帶的小書,都是適合外籍觀眾快速瞭解故宮的一本工具書。
本書は国立故宮博物院が出版した最新ガイドブックです。これ以前のガイドブックは十年以上前に出版されたもので、本書では内容の修訂や更新のほか、より広い視野をもって故宮コレクションをご紹介できればと思っております。どなたかが、故宮と故宮コレクションに関する情報が欲しい時、故宮公式サイトを見ればすぐにわかるわけですが、この本にはどのような役割があるのでしょうか。
故宮を訪れたことのない方が本書をご覧になれば、役に立つことも多いと思います。特定の展覧会のために故宮を訪れる場合は別ですが、故宮の膨大な展示作品の中で、何をどこから見たらよいのかわからなくなることもあるでしょう。このガイドブックがお手元にあれば、故宮の概況が短時間で理解でき、主だった作品を見逃してしまう心配もありません。それとは逆に、もう何度も故宮にいらしたことがあり、故宮の角から角まで知り尽くしているという方も、この本のために精選された名品の数々をじっくりとご覧になれば、ご自身の見方とは異なる点も発見できるのではないでしょうか。所蔵文物の部分拡大図をご覧になれば、初めて気づくことがあるもしれません。もう一度鑑賞したかった作品の詳細をご覧になれば、また違ったおもしろさも感じられるでしょう。 本書では、冒頭で故宮コレクションの歴史─繰り返された文物移送の経緯、本館の建造や敷地の拡張などについてご紹介しています。早期の旧宮廷コレクションから国際的な近代博物館へと歩を進めた故宮の歴史がおわかりいただけるでしょう。
次に、精選された所蔵品の解説などを通して、故宮コレクションの奥深さをご理解いただけるでしょう。70万点近くある所蔵品の中から精選された81点の故宮文物─人気の高い有名作品はもちろんのこと、展示期間制限があるため、めったに登場しない国宝や、称賛せずにはいられない新収蔵品などが含まれます。各作品の解説のほか、それらの作品の作者とその歴史的な意味もご紹介しています。本書には、陶磁器、青銅器、玉器、珍玩、絵画、書法、善本古籍、档案(旧宮廷公文書)、輿図(地図類)、宗教美術、織物などが掲載されています。各部門の常設展と特別展についての紹介もあり、その写真や解説をご覧になれば、観覧ルートを練るのにも役立つでしょう。展覧会の主題の変遷を見ると、故宮の創設とコレクション形成への努力や、本院の見解などもおわかりいただけるでしょう。この点には、近年の世界的な観点や多様性もまた反映されています。
故宮では近年、所蔵文物の展示のほか、文物の保存や修復、教育活動、オリジナルグッズの制作と販売、デジタルテクノロジーの利用など、これまでには ない新しい手法を次々と打ち出してまいりました。本書の第三章では、この方面での努力についてもご紹介しています。各種のジャンルを開拓することにより、様々な人々に故宮文物の美を楽しんでいただけるようになりましたが、本書ではそのほんの一部しかご紹介しておりませんので、詳細は故宮公 式サイトで最新情報や画像などをご覧ください。また、本書に掲載されている文物を鑑賞したくても、あいにく展示中でない場合は、故宮のデジタルアーカイブスか、特別展サイトをご覧いただければ、より深くおわかりいただけると思います。
台北市外双渓に位置する国立故宮博物院は1965年に開設されて以来、世界の著名な博物館の森に加わり、台湾国内の定番観光スポットになりましたが、外国人旅行者にとっても台湾旅行の必見スポットになり、毎年国内外から数百万の皆さまが故宮を訪れてくださいます。そのため、本書の最終章にも故宮北部院区と南部院区周辺の観光地や交通案内を掲載しております。外双渓に位置する北部院区のクラシカルな庭園、嘉義県にある南部院区の壮大な建物などもおすすめスポットですので、文物を鑑賞する合間にぜひ一度ご覧ください。小ぶりな本書は携帯もしやすく、レイアウトも見やすいので、南北院区に何度も足を運んでくださっている方にも、初めていらっしゃる方にも、便利で実用的な一冊になると思います。ぜひご活用ください。
目次
本書について
現代へ向かって故宮略史
至宝上珍文物を守り伝える
百工競技器物
-陶磁器
-青銅器
-玉器
-珍玩
翰墨造極書画
-絵画
-書法
-卷帙浩繁図書文献
-善本古籍
-清代档案
-宗教経典
-明清輿図
新猷宏開南院文物
-宗教芸術
-器物
-織物
-浮世絵
少長咸集フレンドリーなサービス
-量体裁衣保存と修復
-心を育む教育活動の推進
-故宮の文物を生かしてオリジナルグッズの開発と販売
-境界を越えてデジタルテクノロジーを活用した展示
恢弘霊秀建築物と庭園
-ご利用案内とアクセス情報
-附録:文物年表